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「外構」について (2007年12月19日 08:43 (UTC))『ウィキペディア日本語版』より。 http://ja.wikipedia.org/w/index.php?title=%E5%A4%96%E6%A7%8B&oldid=16048230 外構(がいこう)とは、居住、生活する建物の外にある構造物全体を指す言葉である。それには門、車庫、カーポート、塀、柵、垣根などの構造物、それに植栽、また後述するエクステリア関連品も含まれる。 別名をエクステリアと呼ぶが、エクステリアの場合は建築を取り巻く構造物という意味より、建物を取り巻く空間、あるいは環境と位置づけされ、そこにはインテリアのように装飾性、機能性、娯楽性が大きく含まれる。一般にインテリア(内装)の対義語として用いられることがあるが、特性を鑑みるならば根は同じで、それが内部か外部かという違いだけである。もっとも、インテリアは装飾性に特化されているものが多い(インテリアカーテンや装飾家具など)なか、エクステリア製品は装飾性ももちろんであるが、機能性、また後述の娯楽性に重きを置いている傾向がある。 日本に於いては、住宅供給が終わった高度経済成長期から安定成長期に至る間に急速に発展を遂げた。これは日本の住宅が、量から質への転換を遂げた頃と一致している。また近年の本物志向、環境重視、更に余暇活動の重要性の認識されるようになり社会の中で重要なウェートを占めることになり、昨今のリフォームブームにも乗ってエクステリア産業が活性化している。 * 装飾性 インテリアと同じく重要視される要素であり、外壁や塀、生け垣のように個人、建造物をドレスアップし、外部に視覚的に訴えるものと、造園、植栽、鉢植えなど内部的に視覚に楽しみを与えるものがある。とりわけ、前者は都市景観を形成する一要因にも成りうる。これは、インテリアにはない特徴であり、美しい町並みはこのエクステリアの要素が端整であることの証明であり、地域の特徴を印象づける要素になり得るものである。 * 機能性 エクステリアに装飾性が求められていることは前述したが、それは機能性が伴ってこそであり、機能性はインテリア以上に高いウェートを占める。もっとも、機能性だけの代物(たとえば無粋に塗られたモルタル壁や殺風景なブロック塀など)もエクステリアと呼ぶに相応しくなく、双方が重要視されるといってよい。機能性が求められるエクステリアには自家用車を格納するガレージ、カーポートや自宅を守る門扉、外を照らす外灯などが挙げられる。 * 娯楽性 インテリアにおける空間は部屋であるが、対称的にエクステリアを構成する空間は庭である。この空間は機能性、装飾性より利用者の娯楽性が大きい。庭は間近にいながら自然を楽しむ手段であり、時にはガーデニングや日曜大工など趣味の場として、時には日向ぼっこや森林浴など癒しの空間として、また情趣を誘う芸術の舞台となることがあり、その趣向は所有者の思いのままである。近年はこの娯楽性に訴えかけた関連品が多く、近年人気の高いテラス、ウッドデッキ、またそれに設置するロッキングチェアやテーブルなどが代表。坪庭、内庭もこの娯楽性を高めたエクステリアの典型例といえる。 * 耐久性の問題 エクステリアは室外で施される装飾、構造物のため、シックハウス症候群やアレルギーなど、健康面を取り沙汰されることは少ない。反面、エクステリアは日夜激しい気温、気象の変化に曝されるため、耐用性が問題になっている。特に直射日光、昼夜の寒暖差、高湿、降雨、紫外線などは構造物の材質や装飾を変化させてしまう原因であり、こまめにメンテナンスをしないと簡単に劣化、変色、剥離してしまう。これらは見た目だけの不快感だけでなく、万が一の事故につながったりするケースもある。また、手入れのない放置状態は都市景観を損ねるために、住民同士のコミュニティを悪化させる可能性もある。
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